いつもイキイキ元気に仕事をしているAさんは50代半ば(女性)。
仕事だけでなく、いろいろな趣味を楽しみ、幅広いお友達とのおつき合いがあり、
自己啓発系の学びにも熱心で、夫婦仲もよく、夏休みや年末年始には家族で海外旅行に行き…
そんなAさんが、言ったのです。

急に老後が不安になった

彼女は、経済的にも、心の充足も、仕事も趣味も家庭も、誰の目から見ても幸せいっぱい。
満たされているように見えるAさんがそんなことを言うなんて、一見とても不思議に思えます。

Aさんがそう思ったきっかけは、ご自身のお父さんの病気でした。

50代の私たちにとって、老いていく親を見ることは、自らの将来とどこか重ねて見えてきます。
自分の親も、連れ合いの親も、友達の親も、みんな確実に年をとっていく。
人は誰しも必ず年を取るのだという現実が、他人事から自分ゴトへと変わっていくのです。

老いていくという経過の中で、カラダが思っていた以上に弱っていく。

夫の親が年を取り、自分の親も年を取り・・。
それに振り回されて忙しい日々。

でも、考えてみれば自分たち夫婦には子どもがいない。
もし自分がそうなったら、どうなるんだろう?!

彼女が言ったその気持ち、私には手を取るようによくわかりました。
私自身も、弱っていく親と向き合っていく中で、自分が大変になればなるほど、自分の将来を考えるようになっていったからです。

幸い、私には多少の情報と知識がありましたが、
ほとんどの人は、これからどうなっていくか、そのためにどんな手立てがあるのかなど、全然知りません。
だからすごく不安になるのですね。
たとえ情報と知識があったとしても不安がなくなることはありませんが、それでも、不安の多少は払しょくできるようになると思います。

親や老後の問題にかかわらず、私たちが不安になるのは、いつだってなんだって、わからないから不安。
予想ができないから不安。先が見えないから不安。

何が不安なのかはよくわからないけど、モヤモヤとなんとなく漠然と不安なのです。
でも老後のこと、老親のことや、その周辺知識、周辺情報を、漠然と理解できるような機会はとても少なくて、いざ親が倒れたり弱ったりと大変になった時に初めて、バタバタと説明を受けながら、選択肢の検討もないままに物事が進んでいく……。
だから、もしも将来自分がそうなったら…というときのための参考情報としては、情報に偏りが出てしまいがちで、なかなか自分の時の参考にはならないのです。
しかも親の価値観と自分の価値観は必ずしも一致しないので、親にとってそれがよかった選択でも、自分の場合は違うなあと思うことだってあります。

できれば、自分にとっていざというときには、選択肢が複数あって検討できるような状況であってほしいものです。
そのためには、バタバタする前にいろんな情報や知識が少しづつ入っていて、もしも自分だったら…と考えたり話したりする機会ときどきあれば、だんだん自分ならではの選択肢が用意できそうです。
そのためにも、そういう機会を意識して作っていければと思っています。

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