お盆のこの時期、お墓参りに行かれる方も多いことでしょう。
私に寄せられる終活のご相談でも、お墓についてのお話は少なくありません。
社会が変わり、家族が変わってきたため、お墓のあり方が変わってきています。
お墓は、家族それぞれの思い、家族間の関係性、
お墓を管理するところ(お寺、その他)との関係や手続きなどが深く関わるので、
一朝一夕で結論を出せるものではありません。

というわけで、我家も台風が来る前にお墓参りに行ってきました。
お墓の周りの草取りをし、掃除をしてお墓をきれいにし、心を整えて手を合わせ、最近の報告をする時間です。

夫の家では、40年近く前に秋田のお寺から千葉にお墓を移しました。
まだ私が結婚する前のことです。
今のお墓は義両親の家のすぐ近くにあった公営の墓地で、今、その作業を行った義父も、そのお墓に眠っています。
義父はそのお墓をとても大事にしており、私たち夫婦もときどき義両親と一緒にお墓参りに行っていました。

ただ、我家には子どもがいないので、将来このお墓をどうするのか。
今の時代、樹木葬や海洋散骨、納骨堂や合葬墓などお骨の行き先にはいろいろあるので、ずっと考えてきました。

その公営墓地は海の近くにあり、広々とした青空が広がって明るくとても気持ちのいい場所で、私も好きな場所。
今後、義母がそのお墓に入る予定です。

その後は夫(と私)も入って、それでこのお墓を終わりにしたい。
この墓地の敷地内には合祀墓もあり管理されているので、
私たちがお墓に入って数年後に終わりにしたところで、まとめて合祀墓に移してもらおう。
そのための管理費をあらかじめまとめて払っておこう。
私たちはずっとそう思っていたのですが、そこの公営墓地の管理事務所は、それを認めませんでした。
合祀墓に移すことはできますが、お墓を終わりにする場合には、お墓の持ち主がその手続きをしなくてはならないからです。
お墓の中に入ってしまったら、その手続きはできません。
私たちはもう少し早めに、それも元気なうちに手を打つ必要があります。

義理の母は父と一緒に必ずそこに入れるけど、
その後はいつかのタイミングでそのお墓は終わりにして、その敷地内の合祀墓に移す。
~今年のお盆は、夫の家族にその話をする機会になりました。

今の時代、お墓を継ぐのは必ずしも子どもでなくてもいい時代。
唯一の次世代となる姪は、お寺にお墓のある家の一人っ子ですが、結婚した相手も一人っ子です。
これも、家族が小さくなってきた今の時代ならでは。

最近よく耳にするようになった「墓じまい」。
私自身は、「終う(しまう)」という考え方があまり好きではありませんが、
この「墓じまい」、どちらかというとお寺とのつきあい方が話題になることが多いようです。
でも家族の形やあり方が変化している今、それが公営墓地であっても民間霊園であっても、将来どうするのか、考えた方がいい家は少なくありません。

お墓参りに行くと、草ぼうぼうになっているお墓をしばしば見かけます。
「なんとかなる」と先送りし、お墓の管理費も払わないままになっているからにほかなりません。
ご先祖さまを知らない人が増えて、愛着も管理する気持ちも薄れているのは仕方がないことかもしれません。
でもそれによって、お墓を求めている人はお墓を手に入れにくくなり、お墓を管理しているところにも負担をかけることになります。

一方、私自身は女だけの3姉妹。
実家のお墓は、父の故郷にあります。
このお墓を将来どうするのか、40年近く前から両親と相談していました。
東京に移すことを提案するも、両親の故郷への愛着が強く、今のお墓に眠りたいと言う意思が明確でした。
そこで、たとえ私たち3姉妹が故郷のお墓に入ることはなくても、可能な限り守っていくことを20年以上前に決めました。
今は、その後の引き継ぎ方、しまい方についても両親や姉妹と話がまとまっています。
とは言え将来のことなので、さらに今後、時代とともに何か変わるかもしれず、引き続きウォッチしていく義務があります。

今年は、例年以上にいろいろなメディアでお墓の話題が多かったように感じます。
今日は、若者向けのラジオ(J-WAVE)でも「存続の危機を迎えているお寺業界の今後は!? お坊さんの最新事情をリサーチ!」という特集があったほど。
日経ビジネスの記事「お盆だから考えてみよう 葬儀と供養はどう変化しているのか」は、時代の変遷とともに変わる社会背景の変化が解説され、とても参考になりました。
経済誌や週刊誌では相続やお墓の特集がここのところ目白押しです。

お盆というこの時期、お墓への思いを馳せ、これからの家族のこと、家族との関係を考えることができると良いですね。
これからのことを考えるいい機会にしたいものです。