大杉漣さんが亡くなったのは今年の2月。

役に応じて変幻自在に変わる大杉漣さんは、私の大好きな役者さんのひとりでした。
その直前にトーク番組に出ていのを見ていたことせいか、突然のことに最初は意味がわからないくらい、信じられませんでした。

享年66歳。
あまりにも早い…

それは大きなニュースになりました。
撮影期間中に倒れて救急車で運ばれたことや、共演者が付き添ったことなど、メディアでは連日報道されていました。

お葬儀は親族で行われたことと思いますが、4月14日に青山葬儀場で「お別れの会」が開かれたことが、再びニュースになりました。

一般のファンが献花できるような祭壇が設けられ、そこに飾られた思い出の品々と遺影。
その遺影は、長男・隼平さんが撮影した写メだったと報じらてていました。
それは、大杉漣さんがカメラに向かってOK!と親指を立てている写真で、とても自然でメチャクチャいい顔をしていました。

長男の隼平さんはカメラマンだということですが、その写真が写メだったということに、驚きました。
カメラマンなのですから、きっとちゃんとしたカメラで撮影した写真だっていくらもあったに違いないでしょうに、遺影にでも選ばれた写真が写メだったというのですから。

でも遺影だからこそ、もっとも普段通りの顔にしたかったのかもしれないと思うと、写メで撮った写真だったことに、大いに納得できるのです。

私は、遺影というのは遺された者へのメッセージになりうると思っています。
遺された者がその写真を見ると、普段話していたことがそのまま思い出せる。
叱られた言葉、褒められたときの声がそのままよみがえってくる。
~そういう遺影であれば、遺された者をどれだけ元気づけるだろうと思っています。
そういう遺影を遺すことは、遺される家族への思いやりでもあると思うのです。

どうしたらそういう遺影になるかといえば、それはできるだけ自然の普段通りの顔であることだと、かねてから考えていました。

あなたは遺影にする写真を決めていますか?
どんな写真を遺しますか?

自分がいいと思っている写真が、家族にとってもいい写真かどうかはわからない…
そこが一番難しいところですね。

 

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