ハローワークでは45歳以上はシニアの括りになるようです。
私が新卒から長年勤めていた会社を退職してハローワークに行ったときは
既に45歳を超えていたため、
「シニア」と言われて大いに傷ついたことを思い出します。
既に45歳を超えていたため、
「シニア」と言われて大いに傷ついたことを思い出します。
自分をシニアだなんて、思ってもみなかったので。
ある日突然、年寄り扱いをされたような気がしました。
人材不足というけれど、50代の仕事環境は厳しい。
手厚い早期退職制度、割増退職金のある大手企業の場合は
一見羨ましく見えるけれど、その後の展開はなかなかうまくいかない。
一見羨ましく見えるけれど、その後の展開はなかなかうまくいかない。
上場企業、大手企業だからと言って、定年まで安泰ではないのは、もはや常識。
バブル崩壊で大手企業の倒産に驚き、
そんなことは百も承知と誰もが思っていながらも、
業績が厳しくなった大手企業の大量リストラのニュースは、毎度ショッキングだ。
そんなことは百も承知と誰もが思っていながらも、
業績が厳しくなった大手企業の大量リストラのニュースは、毎度ショッキングだ。
中高年の再就職支援の現場で
日本シニア総研というのがある。
聞いたところ、バリバリ元気な70代の皆さんが中心になった一般社団法人で、
そこがやっている元気シニアカレッジというのがあり、1月27日に
「シニア世代(人財)が再就職する際の心構え、注意点」をテーマに話をする
というので聞きに行った。
聞いたところ、バリバリ元気な70代の皆さんが中心になった一般社団法人で、
そこがやっている元気シニアカレッジというのがあり、1月27日に
「シニア世代(人財)が再就職する際の心構え、注意点」をテーマに話をする
というので聞きに行った。
お話してくれた方は、
中高年に特化した再就職支援会社の1940年生まれ(現在75歳)の
現役産業カウンセラーだ。大変な人材不足の今、
その方は50件/月前後の案件を抱えているそうだが、
3件/月くらいしか採用まで至らないという。ついこの前まで部下を持ち、
中高年に特化した再就職支援会社の1940年生まれ(現在75歳)の
現役産業カウンセラーだ。大変な人材不足の今、
その方は50件/月前後の案件を抱えているそうだが、
3件/月くらいしか採用まで至らないという。ついこの前まで部下を持ち、
雑務は部下にお願いしてきた中高年には、
長年で染みついた感覚がある。
無意識のうちに上から目線。
けれどもそれまでと同じような職種の求人には滅多にお目にかかれず、
なかなか希望には沿わない。
新しいことに挑戦しようと応募するも、次々と不採用通知が来る。
これだけでも相当大変なことだ。
次なる試練は足元に
やっと採用に至ったそのとき、次なる試練が待っていると言う。
・・・・・家族だ。
なんでそんな会社に勤めるの?
聞いたことがない会社になんて勤めないで。
聞いたことがない会社になんて勤めないで。
そんな会社に行くくらいなら仕事なんかしなきゃいい。
大手企業勤務だった夫や父に対して、家族の言葉は容赦ないそうだ。
無邪気で悪気がない。
遠慮がない。
そしてせっかく採用が決まっても、家族の反対で辞退する人が多いのだそうだ。
中には息子や娘が
「もう少しまともな会社を紹介してもらえないか?」
と実際に再就職支援会社に訪ねてきて直談判してくることも珍しくないのだと言う。
中高年を中心に求人をかけた企業の人からも、
採用後に家族の反対で辞退した人がいた話を聞いたことがある。
その人は
何のために応募してきたのか?
何度も面接があり、ここまで来るのも大変だったはずなのに。
と不思議がっていた。
長い時間の中で価値観が染みついている
中高年には、
上から目線の人が多いこと、
PCスキル、ITスキルが低く自分でできることが少ないこと、
評論家タイプで自ら手を動かさないこと、
等は比較的よく言われることではある。
けれどもそういうことではなく、
一番身近な家族の賛成が得られないというのは予想外だった。
大企業で相応のポジションで働いてきた人にとっては、
不採用通知が続くだけでも心が折れていくだろうに、この状況はなんとも切ない。
一番身近な家族の賛成が得られないというのは予想外だった。
大企業で相応のポジションで働いてきた人にとっては、
不採用通知が続くだけでも心が折れていくだろうに、この状況はなんとも切ない。
それまでの勤務先が大手企業だったからこそ、のことでもある。
もはや大企業と言えどもどうなるかわからない、
企業に人生を委ねる時代ではない、
そんなことはたぶん家族だって理屈としてはわかりきっているはずなのに、
染みついた大企業至上主義の価値観は、いかんともしがたいのだろう。
その価値観は、
当の本人も含めた家族の中で長い時間をかけて作り上げられたものでもある。
今、苦しい状況を家族とどこまで共有できるか、
それまでの家族との関係性が問われているのかもしれない。
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