新年が始まりました。

世の中では年末に「今年の漢字」が発表されますが、私は毎年年明けに「今年の漢字」を決めています。
というのも、6年前から私は毎月1回集まる勉強会コミュニティを主催しているのですが、そこでは毎年1月に「今年の漢字」を発表することになっているからです。
今年どんな年にしたいかをふまえて漢字を決定し、その会では毎月その漢字を再確認することを慣例としています。

ちなみに、私の昨年の漢字は「動」でした。
移動とか、活動とか、鼓動とか、そんな動きを感じられる年にしたいと思ったからでした。
事実、昨年は年頭に自分の事務所移転を考えていたし、自らもっと動いていこうと思ってスタートさせました。
が、ふりかえってみると「動」は「動」でも激動の1年、公私ともに自ら動くというよりは周りによって動かされたように思います。

一番大きかったのは年老いた両親のことでした。
89歳の父と83歳の母は夫婦二で暮らし。
私たち姉妹(私は3姉妹の長女)のどの家からもだいたい1時間程度かかる距離。
5年位前から父が少しづつ弱ってきていて、2~3年前からは介護保険を利用し始めましたが、それでもときどき訪れれば、饒舌な父の話につきあわされ、夜は母の手料理がならぶ食卓を囲んでいました。
しかし、昨年はどんどん弱っていく父と、その世話に追われる母の間で、次々にいろいろな問題が起こるようになりました。
私自身がケアマネージャーにたびたび相談したり、介護保険のサービスの変更をお願いしたり、両親から頻繁にSOSの電話が入るようになり、後半はほとんど仕事どころではない日々になりました。

12月に入って多少落ち着きましたが、クリスマス直前には愛猫が病気になり、獣医に駆け込んだところ、今度は猫の腎臓が検査できないくらい悪くなっていたことがわかりました。
人間であれば透析が必要な状況でしたが、猫にはまだ透析はできない。
猫は18歳。人間でいえば88歳のおばあちゃんです。
瀕死の状態のなかで、腎臓はもう元には戻らないかもしれない、完全治癒はないけれど、という話もありましたが、朝から夕方まで8時間、年末の30日まで毎日点滴を繰り返しました。
大晦日からは毎日自宅で私たちが針を差しての点滴が始まりました。
その結果、猫はすさまじい回復を遂げ、今は元気に動き回っています。
獣医の話によれば、獣医学の進歩のおかげだ、と。
5年前だったらこういう診断も治療もできなかったそうです。

仕事どころではなかったにもかかわらず、私自身の仕事でも大きな変化の可能性があった年でした。
こんなチャンスはもう二度とないかも…そんな風に思って紋々と自問自答を繰り返しましたが、結果的にその話はなくなりました。

昨年の漢字は「動」でしたが、ふりかえってみると「老い」と「命」をリアルに考え、こだわる1年だったような気がします。
介護離職者が増えている現実も、自らの経験をもってとてもよく理解できました。

ということで、私の今年の漢字は「進」です。
前に進む。進化する。今年はそんな年にしたいと思います。

年々年末を感じなくなってきたとは思っていましたが、今年ほど年末年始を感じない年はありませんでした。
やはり、季節を感じるには、心と時間の余裕が必要なのだと感じた次第。

どなたさまにとっても、今年がいい年でありますように。