我が家も然りですが、老親問題で大変!という人、私の周りで増えています。
今、世の中は新型肺炎コロナウィルスの話題も確かに大変ではあるのですが、
老親が気がかり人たちにとっては、そこに親問題が乗っかっている、という状況ではないでしょうか。
私の周りでよく聞く老親問題は、ほとんどが親と離れて暮らしているケースで、
親は一人暮らしか夫婦だけの二人暮らし。
そろそろ親もそれなりの年齢になり、肉体的にも精神的にも心配になり、定期的に親の家に様子を見に行っている人たち。
月に1回とか、2ヶ月に1回とか見に行っていたけど、それでは不十分になり、もっと頻繁に通わねばならなくなってきた人たち。
親からなにかとアテにされて、しばしば呼び出しがかかる人たち。
今はなんとかなっているけど、もうそろそろ限界そうだから、これからどうしようかと悩み、考えている人たち。
年齢相応の衰えなのか、認知症の始まりなのか、親とのやりとりや家の中の様子に少し不安を感じる人たち。
などなど。
親を心配するのは誰も一緒で、頑張って忙しいなか時間をやりくりしながら定期的に親のところに通っていました。
通っていくうちに頼まれゴトが増え、頻度も増え、負担感が大きくなり、それでも親の老いがわかるからそれに対応して。
自分も親も首都圏の場合、実家に行くのは1日仕事。そこそこ時間がかかりますが、行けない距離ではないのでアテにされやすく逃げられません(苦笑)。
これがこの5年くらいの間の我が家の状態でした。
親が地方にいる場合は、今来て!と言われることはないでしょうが、飛行機や新幹線を利用しての往復は時間もお金もかかって大変、という側面はありますね。
我が家の場合は、はじめは父の体調不良、ドクターショッピング。
父のカラダをみんなで心配するところから始まりました。
母が父に振り回されて体調にも影響が出るようになり、それがだんだん大変になっていったことで父の施設探しが始まり、嫌がる父を説得したり言い争いを繰り返したり。
いろいろあって最終的に父は施設に移ることになり、母を連れて面会に行きながら少しは落ち着いたと思いきや、今度は母が、体が弱ってきたこともあり、一人で暮らしていることで色々なことが不安になっていく。そこで姉妹交代で母の様子を見に行かねばならなくなっていきました。
そこにコロナがやってきました。
コロナは、そんな一人暮らしの母を、ますます不安にさせるのです。
高齢者はリスクが高い、不要不急の外出を控えるように言われても、うちでは気を付けながらときどき母のところに行きます。
回りでは親のところに長く行けていない、テレビ電話や電話だけ、という人も少なくありません。
世の中で老親問題で気がかりな方、きっと増えていると思います。
他の人はどうされているのだろうと思います。