今から20年近く前の私の最大の心配事は、自分自身が長生きすることでした。
当時は双子の100歳「きんさん、ぎんさん」が話題だったころ。
私の家は長寿家系で、父方も母方も長生きでした。
私は大きな病気をすることなく、周りから「いつ元気だね」と言われていたこともあり、自分自身の健康にも自信がありました。
その健康は過信だったのかもしれませんが、当時私は、自分自身もきんさんぎんさんのようにきっと100歳まで生きるだろうと思っていました。
100歳まで生きるということは、
子どもがいない私にとっては、親しい人がみんな死んじゃって誰もいないかもしれないということ。
親しくしていた女学校時代の友達が次々亡くなり、最後の一人が亡くなったら急速に老け込んだ祖母。
友達が亡くなるたびにがっくりし、寂しがっていた義理の父。
親しい人が亡くなるのが寂しいのは当然のことだけど、それで自分が最後の一人になってしまったら、どんなにか寂しいことでしょう。
私は友達の数は多いかもしれないけれど、
もしも100歳になった時に周りの友達はきっとみんな死んでいる・・・・
笑い話のようですが、私は今から20年近く前からそんなことを漠然と不安に思っていました。
当時の私は、健康よりもお金よりも「自分一人だけが生きているかも」という孤独が不安だったのです。
あの頃そういうことを言うとみんな笑ったけれど、今、高齢者の三大不安の一つが「孤独」だとしばしば話題になっていることを見れば、私の不安は時代の先取りだったのかもしれません。
今、100歳以上の人が6万人以上いて、100歳まで生きるのは私だけではなくなりそうです。
それでも、そのとき孤独の不安がないかどうかはわかりません。
まあ、そんなことを言いながら本当に私が100歳まで生きるかどうかなんて、わからないんですけど。
そんなことを思っていた私が今になって思うのは、
将来のためだけでなく、今、そしてこれからの時間も、
いろんなことでいろんなところや人とつながっていること、関係性を作ることが、
結果的には「自分一人だけ」にならない道だということ。
しかもそれは日々コツコツと積み重ねていくことが大事で、
そのコツコツをやめると関係性はだんだん薄くなったり、場合によっては切れてしまったりすることもある。
薄くなったつながりは、ときどき思い出してつながってみることも大事なのだと感じます。
私の世代は、この年代になると家庭や仕事も落ち着いて、同窓会が活発になったり、旧友と会う機会が増えてくるようです。
それも大事なつながりの一つなのだと改めて感じます。
今、「人生100年時代」と言われています。
老後のお金の専門家は、「ライフプランは100歳までのライフプランを考えよう」とまで言うようになりました。
そうなると、次なる私の不安は「お金」です(苦笑)。
そんなに長く生きたら、お金がもたなくなる……
不安というのはキリがありませんね。
40歳を超えると、急に親が弱ったり、重篤な病気が身近になったり・・・
ポツポツと「人生」や「死」を考える機会が出てきます。
そんな時が新終活のタイミング。
新終活とは、自分の死生観を意識し、これからをどう生きるかを考えること。
死を考える「終活」から、よりよく生きることを考える「新終活」の提案です。
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