ヘアドネーションをご存知でしょうか?
ドネーションとは、寄付、寄贈、助成。
ヘアドネーションとは髪の毛を贈ることで、がんの治療や先天性の脱毛症、不慮の事故などで頭髪を失った子どものために、寄付された髪の毛でウィッグを作り無償で提供する活動を言います。
なぜ相手が子供だけなのか。
そういう詳しいことは、私はあまりよく知りません。
さて、私は長いこと髪型はそのままストレートのロング。
この髪がそのまま何かの役に立てばいいなあと、かなり前から漠然とそういう機会を願っていたのですが、行きつけの美容院がそれをなかなか受け容れてはくれませんでした。
私もこれまではそれ以上突っ込んで何とかしようとは思っていなかったのですが、行きつけの美容院をやめたのをきっかけに、ドネーションを応援する美容院と出会いました。
とは言え、内心ドキドキ。
ドネーションには、一定以上の長さが必要です。
考えてみると、私は定期的にカットしてはいるものの、もう20年近く前からずっと長い髪。
短くするのには勇気が必要でした。
こういう気持ちは、きっと髪型だけではありませ\ん。
「今まで」とは違う形に変わるのは、きっとどんなことでも勇気が必要なのでしょう。
特に年齢を重ねたせいか、何事にもだんだん保守的になっている自分を感じます。
かつての私はどちらかと言うとチャレンジャー、冒険心旺盛だと自覚していたつもりだったのですが、だんだん新しいことに対して臆病になっている自分に、我ながら驚くことがあります。
いつのまにか、決まったモノやコトが安心で、新しいことができなくなっていく~これこそが「老い」の始まり。
人生の先輩諸兄諸姉を見ていて思うことがあります。
若いなあと思う人たちは皆、新しいことにどんどん挑戦していたり、思いもしないことを新たに始めたり、決断が大胆だったり・・・。
できる、できない、ではなく、まずやってみる。
年齢関係なく若々しい人、魅力的な人たちはみな、そういう人たちだと強く思う今日この頃・・・。
というわけで、ドネーションはそんなに大げさなことではないんですが、わたしにとっては結構一大事でした。
でも実際にやってみれば、髪の毛を切るのに悲しくなるかと思いきや、なんのなんの…
不安だったのは最初だけ。
短くなっていくうちにだんだんワクワクしてきて、自分がどんなふうに変わるのかが楽しみになりました。
シンプルに短くしたらなんだか妙に子どもっぽくなってしまった(ように感じた)ので、美容師さんに相談しながらどんどんハサミを入れてもらい・・・
そう、やってみたいことはやってみる。もしもやってみてイマイチだったら、どんどん修正しちゃう。
これは髪の毛だけじゃないですね、きっと。
今回のヘアドネーションをきっかけに、自分自身のこれからについても、思いを巡らすことになりました。
いろんなことをやってみよう、動こう、進んでいこう。
イマイチだったら軌道修正すればいい。
参考)
JHD&C
Japan hair donation and Charity
寄付された髪だけで作ったメディカル・ウィッグを頭髪に悩みを抱える18歳以下の子どもたちに完全無償提供する活動を展開する日本で唯一のNPO法人
つな髪®プロジェクト
ヘアドネーション(髪の寄付)で集められた髪を使って医療用ウィッグを作り、無償で提供する企業がやっている社会貢献プロジェクト