面白いタイトルの本を手に入れました。
タモリさんに学ぶ「人生の後半」を生きるコツ
書いているのは心理学の先生でした。
まえがきは、
大半の人が誤解していることがある。人生後半になると「もう楽しみはない」とか、すごろくでいえば「もう上がりになった」と感じてしまうだろうというのである。
という言葉から始まりました。
人生後半って、いつくらいからでしょう?
平均寿命から考えれば、40代後半から?
人生100年時代だと言っても、50歳から?
どちらにしろ、おそらく当のご本人たちは、まだ人生後半とはあまり思っていないかもしれません。
人生の後半かどうかはわからないけれど、
私たちが想像する将来の年齢というのは、いざその時になってみると、かつてのイメージとは全然違う、というのは間違いありません。
いざ50歳になったときに、
もっと大人だと思った。
もっと落ち着いていると思った。
と思った人は、きっとたくさんいることでしょう。
もちろん、昔と今とでは年齢の感じがだいぶ変わっているという面もあるのでしょうが、
かつてのイメージで見えるであろう景色とは、結構違うようです。
実際、もうすぐ還暦になろうという私も、自分が還暦になるという事実には驚くばかりです。
さて、いつが「人生の後半」なのかは置いておくとしても、
この本の中で教えてくれるコツとは、
「立派な人間」になるのをあえて拒否する
「媚びる作戦」と「媚びない作戦」を使い分ける
あえて少しづつ自分を変えて魅せよう
「とことん嫌われる」ことを怖れるな
いちいち細かいことで反省しない
待つだけでは幸運はやってこない
などなど。
他にもいろいろあるのですが、
要は力みすぎず、自然体で、やさしさを持って・・・ということのようです。
特別新しいことはないし、実際にタモリさんが書いているわけではないのだけれど、
肩の力がぬけた軽いタッチですいすい読める本でした。
たしかにタモリさんはそうかもね…そういいうところがあるかもね…と思いながら読めます。
人生後半でなくても、こういうスタンスは大事だなあと思うことが、随所にありました。
興味のある方はぜひ。