そろそろ定年・・・という世代にとって、老親のことはなかなか大きな悩みのタネ。
しかも今の時代、一緒に暮らしているというよりは、離れて暮らしているケースの方が圧倒的に多いのではないでしょうか。
同居とは違う、離れているからこその問題。
まだ介護という状態ではなくても、何かと呼び出されたり、気がかりだったり・・・
このコラムでは、定年が気になる世代が離れている老親とどう付き合うか、介護始まり状態をどう乗り越えたか、
等についも、時々書いています。

 

昨年、私の父は施設に入所しましたが、実家では母が一人暮らしをしています。

父の予期せぬ体調の変化に、母や私たち姉妹が右往左往することはなくなりましたが、
元気だった母がだんだん老いてくることもあり、私たち子どもにとっては、一人暮らしをしている母への心配は続いています。

私たち姉妹がやっているのは、毎日誰かが実家の母の携帯に電話をし、安否確認を兼ねてまずは母の不安を取り除くこと。
ここで何か変化があったり、新しい予定が加わったりすることは珍しくありません。
これを聞いた人だけが知っている状況だと、後日二度手間や三度手間の事態が起きたり、仕事が増えたりするので、
情報共有はとても重要です。
これは電話のときの情報だけでなく、訪問さいた際にも同じこと。

離れて暮らす老親の心配を抱えている人は、皆さん、どうされていますか?

我家の場合は、ITの力に頼っています。
LINEのグループ「シスターズ」で共有。
電話の場合は、「電話した」「ママは元気だった」などの簡単n申し送りです。
訪問した際には、母の様子を写真に撮ってグループに。
何か書類が来ている時も写真に撮って。「完了」と。
役所や銀行など、後日同行が必要な際には、書類や通帳などを写メして、「これ、行ける人いる?」と。

夫の実家の場合は、一人暮らしだった母のところに申し送りノートを置いてありました。
中心になったのは義妹でしたが、手続きや書類など事務的なことはこのノートに書くようにして共有していました。
また、義妹は置いてあるモノ(母の衣類、掃除や洗濯関係の道具、その他大事なモノや食材等)について、
何がどこにあるか、引き出しにすべてインデックスをつけて誰にでもわかるようにしてくれました。
私は自分の老親問題もあって、そう頻繁には行けませんでしたが、義妹がいろいろ共有してくれたおかげで、諸々スムーズに運んだのだと、今になってありがたく思います。

共有の仕方は、人によって、家によって、さまざまでしょう。
なんであれ、私は、共有は絶対必要だと思います。
共有していることで渦中はもちろん助かりますが、それだけでなく、相続などその後のトラブルを回避する力があると思います。
渦中でそんなことを気にする人はあまりいないでしょうが、たとえどんなに面倒であったとしても、
子世代の兄弟姉妹は情報共有しておくことをオススメします。

最近は一人っ子が多く、一人で老親問題を背負わざるを得ない人も少なくありません。
情報共有の面倒がない反面、親が弱っていく中での心配や不安を一人で解決せねばなりません。
実際にかかる時間や手間も、自分一人で背負うのは大変なことでしょう。

兄弟姉妹、一人っ子、どちらがいい悪いではありませんが、
私が考えるのは、どんなことがあっても自ら介護離職してはならない、ということ。
老親の問題は、いずれ来るであろう自分の将来を考えるための大事な機会でもあります。
自分だけで背負いこもうとせず、しかも目を背けることなく。
そのためにも兄弟姉妹のいる人は情報共有してほしいと思います。