高齢化が進むことで、親世代も高齢化してきました。
その結果、親を見送る年齢自体が上がってきています。

子どもが親を見送る時の親の年がどれくらい上がっているのか調べてみましたが、
残念ながらそれにぴったりはまる統計資料は見つけられませんでした。
でも平均寿命が延びているのですから、親も子もその年齢がどんどん伸びていることは間違いないでしょう。

50歳目前の定年女子の親世代と言うと、だいたい70代が中心でしょうか。

今の70代はとても元気です。昔の70代とは全然違います。
だから定年女子に介護は無縁か?と言うと、もちろんそんなことありません。

介護認定で要支援と要介護に認定されている人の割合が、65歳~74歳では5%に満たないのに対して、75歳以上では30%以上になるというデータ(内閣府「平成29年版高齢社会白書」)を見ると、70代はターニングポイント。
定年女子から見ると、だんだん弱っていく「親」像が見えてきます。
病気になったり、持病が悪くなったりと健康状態が悪くなる親もいるでしょうし、必ずしも病気ではなく一応元気ではあるのだけど年齢とともにだんだんと弱っていく人もいるでしょう。

だから、定年女子にとっては、これまで時間を自由に使えていたはずが、親のために時間をとられるようになっていくようです。
介護というわけではないんだけど、親の手伝いに行く、親の様子を見に行く、親の頼まれごとをする、親のつきあいをする、というように、40代後半になると、自分の時間の中で何かと親のために使う時間が増えていく頃ではないでしょうか。

何かと親のことで時間がとられる、土日など休みの日には顔を出したほうがよさそう。
だけど自分のこともいろいろ考えたい。
でも親不孝な子どもだと思われたくない。
・・・そんな欝々とした思いを抱えている定年女子が多いように感じます。

でもこれは、さらに親が弱っていく序章でもあります。
その時にはあまり意識してはいないのですが、これから訪れるかもしれない「親の介護」に向けてどういう風に向き合っていくか・・・本来だったら、この時間はそれを考えるための大事な時間として使いたいところです。

例えば、
もっと弱って来たら、どうするのか?
親自身はどうしよう(どうしてほしい)と思っているのか、
子世代(兄弟姉妹)はどう思っているのか。
いざ弱ってきたときには、待ったなしの状況になります。
そうなるとなかなかじっくり話すのは難しく、家族間でギクシャクしたり、言いたいことが言えなかったり、納得できない苦労を抱えたり、とストレスが増えていきがち。
比較的親が元気なうちに、折に触れて親子で、あるいは子世代の兄弟姉妹で話をしておきたいものです。

事前のそういう話は、その後の話し合いや体制づくりをスムーズにする上で役に立つだけでなく、いざというときの決断の助けになることもあります。

子世代が一人っ子だったり、兄弟姉妹の連携が難しかったり、離れて暮らしていたり、諸事情で駆けつけるのが困難だったり、経済的援助が難しかったり、家庭によってそれぞれいろいろな事情があります。
いくら希望があっても、それを叶えることができない事情がある場合もあります。
比較的親が元気なうちは親の考えを聞きやすいし、仮に子世代の兄弟姉妹間で考え方に差があるときには、その解決方法の一つとして親の思いを基準にする方法もあります。

まだ親が元気なときには、私自身も親のための時間を作ることを避けたり、親にとられる時間を面倒に感じたりすることがありました。
でももしもそういう時間をとられてしまうのであるならば、その後来るであろう親の介護状態になったときに活かせる時間にもなるといいですね。
そして、いずれ来るであろう自分の将来、自分だったらどうありたいのか、どうしてほしいのかを考える時間としても活かせればと思います。