高齢者は転ばないように気をつけないと

よく言われてはいるけれど、高齢の人たちはみんなきっと、実は気をつけているに違いないのです。
だけど、転んでしまうことがある…。

そのために筋肉をつけましょう、歩きましょう

というのもよく言われていることだけれど、
転ばないようにする方法として、気をつけることは、
実はカラダだけではないってことがわかったそうです。

それは、社会的に”孤立”しているかどうかってこと。
孤立している人の方が、転倒しやすいのだそうです。

毎日お散歩する。
運動する。
そうやって気をつけている人はきっと多いのでしょうが、それだけではないんですね。

東京都長寿医療センター研究所の藤原佳典先生らの研究によると、
インドア派で家にいることが多い人よりも、たとえ外に出かけていても社会的に孤立化している人の方が、
転倒する危険性が大きいことが判明したのだとか。

”社会的に孤立しない” ということは、"社会的なつながりを持ちましょう" ということ。
社会的なつながりというのは、最近よく言われるコミュニティですね。
一番小さなコミュニティは家族かもしれませんが、できれば家族だけでなく、
例えばご近所さん、趣味のお仲間、勉強のお仲間、学生時代のお仲間、職場のお仲間等々。

ときどき終活についてお話をする機会がありますが、
そのなかで私が今一番協調してお伝えしているのが、「つながり」でした。
終活の場合、そのつながりはどちらかと言うと家族に偏りがちではあるのですが、
おひとりさまやおひとり様予備軍が増えた今の世の中、
家族だけに頼らない「つながり」を考えることは、とても大事なことだと私は思っています。

自治体や団体などで終活のお話をした際に、
「いわゆる終活の専門家の先生のお話とは少し違うんですね」と言われるのが、
この「つながり」の話をするからだとか。

その大事な「つながり」が、転倒防止にも効果があるのだったら、
これはますますいいことですね。

転ばないでほしい、転ばないように筋トレなど努力してほしい、と思うのは、
老親を持つ子どもの共通の願いでしょうが、
そのためには「つながり」を家族だけに頼らせないことも、実はとても大事なこと。
親孝行な子どもほど、家族で頑張ってサポートしようと思いがちですが、
場合によっては、それが老親の「社会的なつながり」づくりを阻害しているのかもしれません。

そして私たち自身も、いざ高齢になったときに社会的つながりがなくなっていることのないように、
さまざまなつながりを作っていくことを面倒くさがってはいけない、と改めて思います。

 

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