W浅野(浅野ゆう子さんと浅野温子さん)に代表されるようなトレンディドラマに
かつて夢中になった人たちは、今、定年を迎えようとする年齢になります。
かく言う私も、当時夢中になっていた一人でした。

『男女七人夏物語』1986年 ※秋物語は1987年
出演;明石家さんま、大竹しのぶ、奥田瑛二、池上季実子、片岡鶴太郎、賀来千香子
※秋物語は、岩崎宏美、山下真司、手塚理美が助演

『君が嘘をついた』1988年
出演: 三上博史、麻生祐未、工藤静香、大江千里、鈴木保奈美

『東京ラブストーリー』1991年
出演: 鈴木保奈美、織田裕二、有森也実、江口洋介、千堂あきほ

『101回目のプロポーズ』1991年
出演: 浅野温子、武田鉄矢、江口洋介、田中律子、石田ゆり子

『あすなろ白書』1993年
出演:石田ひかり、筒井道隆、木村拓哉、鈴木杏樹、西島秀俊、

私と同世代なら、このドラマタイトルを見て懐かしく思う人もきっと多いでしょう。
私は中でも柴門ふみさんの原作ものが好きで、ドラマだけでなく原作漫画も好んで読んでいました。

そのうちの一つ、「東京ラブストーリー」は、
鈴木保奈美さん演じるリカと、織田裕二さん演じるカンチとのラブストーリー。
最高視聴率32.3%と、今考えると驚くばかりの視聴率で、
当時放映していた月曜日は居酒屋から女子が消えたと言われたくらい。

リカの

「カンチ! セックスしよう!」

というセリフが有名になりました。

あれから25年あまりを経て、
昨年11月10日から「女性セブン」で全7話、「東京ラブストーリー25years」が連載されました。
そこにいたのは、25年後のカンチや三上君、さとみちゃんたち同級生とリカ、
さらに25年前にリカやカンチの上司でもあった和賀さん。
離婚して単身生活をしていた和賀さんが、病気で死期が迫っていたところからのスタートでした。

昔、和賀さんと不倫関係もあったリカは、
今の和賀さんの状況を知って彼を自宅に引き取り、終末期を共に過ごし最期を看取るのです。

私は普段手にすることはない女性セブンを入手し、毎週楽しみに読んでいました。
私を含めてイケイケだった若者も50代になると、こんな風に描かれるんだなあと感慨深く読んでいたのですが、
その最終回には驚かされました。

なぜなら、看取った和賀さんのお骨を海にまく海洋散骨のシーンだったからです。
それも、船に乗るのではなく、ドローンを使って、
自分たちで操縦しながらみんなでそれを眺め、和賀さんを想うシーンでした。

 

東京湾での海洋散骨は、今、珍しくありません。

お墓があっても分骨して散骨する人、

手元供養のためんに少し残してあとは散骨する人、

すべてを海に散骨する人、

散骨のしかたはさまざまですが、その理由も

海に所縁があるから、

海なら世界がつながっているから、

お墓を残したくないから、

と人によってさまざま。

私も、何度か海洋散骨の船に乗っていますが、
それはとても気持ちのよい時間であることを実感しています。
供養の一つのカタチとして、個人的にも肯定的な思いを持っています。
当然のように、海洋散骨と言えば船でと思っていました。
けれども、これからはドローンで空中から散骨する、ということも
たしかにあり得るのかもしれません。

カンチと三上君が海辺の陸でドローンを操作し、仲間たちが見守るという
柴門ふみさんが描いた、シーンは印象的でした。

その海洋散骨は、和賀さんの家族から分骨してもらった形ではあったけれど、

お墓にこだわらない、

仲間たちで送る、

自分たちの手で送る、等々、

いかにも家族のありかたが多様になった、現代らしい形だなあと思いました。

実際問題としては、
海洋散骨をするにあたっての周囲の人たちへの配慮、
例えば陸からの距離や、散骨する形態等々、
今後考えていかなくてはいけないことがきっとたくさんあるでしょう。
海洋散骨が法律的にはグレーであるからこそ、節度を持って秩序を守って行うことを
業界が考え続けてきたことを思うと、そう簡単ではなさそうです。

それでも、この世を去った後のお骨がどこに行くのか、
時代の流れとともにその選択肢はこれからもきっと、どんどん広がって行くのでしょう。

そうなると、私たちはさて何を選ぼうかと、つい考えてしまいがちだけれど、
やはりそこは「何を選ぶか」ではなくて、「なぜそれを選ぶか」を考えたいものだと
私は思います。

それは、自分の存在を誰にどう伝えたいか、覚えていてほしいか。
もしくは、遺された家族や知人友人は故人とどうつながりたいか。覚えていたいか。
そこを丁寧に考えたいし、大事にしたいと思うのです。

そうでないと、
これからどんどん新しい選択肢が増えていったときに、
いろいろあってどう選んだらいいかわからない、ときっと思うようになるに違いないだろうから。

結局のところ、それは、
生きている今、家族とどう関わっていきたいのか、
友人知人と、社会とどう関わっていきたいのか、
という気持ちが表現されているはずだと、私は思うのです。

 

 

 

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