「働かないおじさん」を生産しないためには、「働かないおじさん」を作らないように早めに定年を設定すればいい、という記事をみつけました。

 

日本企業復権の劇薬「40代定年制」
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/9328

 

記事を発行するのはWedge infinityで、そう語るのは、
サイノキングテクノロジーCEO、元エルピーダメモリ社長の坂本幸雄さん。

残っていたら、仕事のモチベーションを保つことは難しく〝廃人〟になっていたかもしれない(笑)。
客観的にみれば、TIにとっても「老害」が去り、若い活力のある組織になり、競争力が向上したと言える。

私と坂本幸雄さんを比べるべくもありませんが、
それでもこれを読んで、ふと私もあのまま会社に残っていたら、きっとダメになっていただろうと思います。

私が25年勤めた会社を辞めたのは40代後半のとき。
当時、仕事は面白かったし、会社の居心地もよかったのですが、それでも私は10年後の自分が想像できなくて会社を辞めました。
その決断をするには、実はとても大きな勇気が必要でした。

ときどき、あの決断は間違っていたのではないかと思うこともないわけではありません。
久しぶりに当時の部下くんに会った時、そんなことをふとこぼしてしまったところ

あのまま会社にいたら、今頃石崎さんはモチベーションが下がってつまらない人になっていましたよ。
今、楽しそうにやっているじゃないですか。
そうじゃなければ、こうして久しぶりに会おうと思いませんから。

と一笑に付されました。
昔の部下くんの言葉は、昔エラそうに仕事していた私をふりかえらせ、こそばしく、嬉しく・・・。

そうか。
私、つまらない人になっていたのか。
この記事を読んで、部下くんに言われたことを思い出していたのでした。

かつて尊敬していた先輩が、定年が近づくと共にモチベーションが下がっていく姿を見るのはイヤなものです。
私自身もそれを感じ、10年後の自分が想像できなくなったのですから。
それは、最も働く力になっている世代が、自分自身の将来への希望を持てないことへとつながるので、会社にとっても大きなマイナスだと私は考えています。

ご紹介したこの記事は男性社員のことを前提に書いてありますが、
さて翻って、「おばさん」だったらどうなんでしょう?!

私の場合は、そんな展望などまるで持たず、偶々辞めたので会社の老害にはならずにすみ、
その結果、退職後に自分自身が求める方向は何かについて、会社の論理など関係なく自分の意思で探し求める「旅」を続けているにすぎません。

今までは「困った中高年」と言うと、数が多い「働かないおじさん」ばかりにスポットが当たっていたけれど、
会社勤めが長い「働かないおばさん」も、これからは結構増えていくはずです。
きっと問題になっていくでしょう。
増えてくれば、今までお目こぼしになっていた女性も、「働かないおばさん」と非難されるようになるのは、もはや時間の問題です。

その非難は、そもそもの原因はもしかしたら会社のせいだったり社会のせいだったりするかもしれないし、戦うのもありかもしれません。
だけどいくらそう言っても、非難されれば傷つくし、何よりそんな会社では、本人にとって心地よくない環境ではないでしょう。

そのとき、どうしますか?
いや、「そのとき」というよりは、「いずれ、どうなっていたい?」と今から少しづつ考えていきたいものです。

「そんなこと、わからない」という声が聞こえてきそうです。
たしかに先のことはわからないけれど、それでもそんなこと考えたこともなかった人よりも、考えたことがある人の方が、きっと強いはずだと私は思います。
先のことを不安がっていても仕方がない?
いいえ。不安がるだけでとどまることなく、不安だからもう少し考える。
この時間は、将来の大きな財産になるにちがいないのです。

自分にとっての「定年」ってどんな感じなのか、来たる10年後のことをちょっと想像してみること、オススメします。

 

 

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