私にとって、夏休みの宿題なんてもはや遠い昔のこと。
でも、8月末が追い込みだったことだけはよく覚えています。

8月末は、小学校6年生の姪っ子にとっても夏休みの宿題の追い込みでした。
中でも彼女が何より苦手で苦しんでいたのが、読書感想文。

本を読むのも遅いし、感想分を書くのも好きじゃないし…

というのが彼女の弁でした。
例年通り、今年も本を読み始めたのは月末ギリギリだったそうですが、今年は読み始めたらスイスイと読み、あっという間に感想文を書いて終わったそうです。

その姪っ子が選んだ本はこれ。

8月になってから、私の年老いた両親は急速に衰え、二人だけで暮らすのが少しづつ厳しい状況が訪れていました。
老親の子どもである私たち姉妹は、頻繁に連絡を取り合いながら、両親の家に通う生活が始まりました。
その結果、姉妹それぞれの家庭にもいろいろと影響が出始めていました。

前述の姪っ子は、末の妹の子どもにあたります。

彼女は、今どき珍しい3世代同居。
彼女にとっては、父方のおじいちゃまおばあちゃまが1階に住む2世帯住居に暮らす小学6年生で、2年生の双子の妹がいます。
楽しい夏休みのはずだったのに、
ママはお仕事が休みの日は、しばしば母方のおじいちゃまおばあちゃまの家に出かける、
夕方までに帰ると言って出かけたはずなのにママはなかなか帰ってこない…、

そんな状況がたびたびある夏休みになってしまったのです。
私たちの老父は5年前から弱り始め、その世話をしていた母までが衰えてきて、二人だけで暮らすには目が離せない状況になっていました。
老親は、それでも自宅で暮らしたいと主張し続けていたのです。

さて姪っ子が選んだこの本は、介護マンガ『ペコロスの母に会いに行く』の作者、岡野雄一さんが推薦しているとか。
小学校5年生の男の子、拓(たすく)が、認知症になり始めたおじいちゃんをデイサービスに連れて行くことから始まるストーリー。
いろいろなお年寄りに出会い、介護する人と介護される人を子どもの目から見ながらそれぞれの気持ちに気づいていく、というものでした。

本を読むのが好きではなかった姪っ子でしたが、彼女はこの本を夢中になって読んだそうです。
我が家の老親の衰えが、きっと彼女の気持ちに何か影響を与えているのでしょう。

それにしても私が子どもの頃は、そもそも「介護事業」というものが果たしてあったのかどうか…
当時、私と祖父母との年齢差は50~60年。
祖父母が要介護状態になったのは、私が社会人になってからのことでした。
しかし今、老親と姪っ子との年齢差は70歳以上。
結婚年齢や出産年齢が上がってきたからこそ、のことです。

これからますます、育児と介護の「ダブルケア」が大きな社会問題の一つになっていくことは、避けられそうにありません。