おばちゃんというのが何歳以上なのか言及するつもりはないけれど、
おばちゃんは人の話を聞かず、おしゃべりばかりしている、と思うのは、たぶん私だけではないでしょう。

近くにいる人とひそひそ話

大勢が集まった会合で誰かが挨拶をしている、近況報告でマイクが回っている、
~そういう場面で、おばちゃんはそれを黙って聞いていられない。
近くにいる人とひそひそ話だから大丈夫と言わんばかりに、ひそひそおしゃべりせずにはいられなくて、ずーーーーっとしゃべり続けるのです。
”ひそひそ”ではなく、普通のおしゃばりになるのは時間の問題です。

もはやマイクで語られる話なんか全く聞いちゃいません。

中高年の女性には、こういう方がしばしばいるように思いませんか?
そういうおばちゃんは、たぶん「一人の人の話をみんなで一緒には聞く」ということができないのでしょう。
いやあ、その話を聞きにこの場に集まっている人たちにとって、これは本当に迷惑です。

その場を俯瞰できない。
空気を読まない。
・・・だから「おばちゃんはまったく…」と言われるのです。

おばちゃんにがっくり! でもちょっとドキドキ

最近私が遭遇したその場面は、女性ばかり20代から80歳前後までが40人ほどそろった場でした。
それは、まず偉い人が挨拶し、その後選ばれた数名が近況報告をする、という懇親会の場面でした。

そのグループは50代の女性3人。私と同世代でした。
偉い人が挨拶しようが、出席者がマイクで近況報告しようが、そんなの関係なしで、ずっと近くの人とおしゃべりしていました。
ちょっと感想を言い合うというレベルではなく、話題が次から次へと移っていって、そのうち明らかに全然関係ない話になり、どんどん勢いがついていきました。
決して会場がざわざわしているのではなく、周りを見回すと20~30代の若い世代でそんな人は誰もいなくて、みんな静かに前で話している人の話を聞いているのです。

こういうおばちゃんを見かけると、もう本当にがっくりしてしまいます。
特にそれが自分の昔の友人知人だったりすると、悲しくなってしまいます。

これだからおばちゃんが世間から疎ましく思われるのだ!

年齢的には自分自身もたしかに「おばちゃん」なんですけど、
だからこそ、そういうおばちゃんに対して怒りと情けなさと恥ずかしさで頭がカッカしてしまい、思わずそのおばちゃんたちを怒鳴りそうになってしまいました。
でも私はオトナなので、その輪から少し離れて黙って、前で話している人の話を皆と一緒に聞いていましたよ。

ただ、おばちゃんなら誰もがそうだと言うわけではなくて、
実際その時も、私が尊敬する諸先輩はずっと黙って話を聞いていたし、ご自身にマイクが回って来た時にはしっかりお話をされていました。
一方でずっとおしゃべりをし続けていた同世代のおばちゃんグループは、自分たちにマイクが回ってきたときは今度は遠慮してほとんどしゃべることはないのです…

私自身も、そういうおばちゃんになってはいないかしらと、いつもちょっとドキドキ、ちょっと反省です。

実際、高齢の女性の皆さんにお話をさせていただく場でも、たしかに同じような傾向があります。
私が話していると、あちこちでその感想を隣の方と語り始めてしまう。
放っておくとそれをきっかけにどんどん自分たちの会話が盛り上がっていく…

感想を言うというのは、こちらの話を聞いて下っている証拠、
それをこちらに向かって大きな声で言ってくれればいいんですけど、
隣りの人と言い合ってしまうのが「おばちゃん」です。
だからそういう女性たちに話をするときには、私は、会場全体をどう和ませるか、会場全体でどう盛り上がるか、かなり意識しけています。
そうしないと、中高年女性のおしゃべりを止められないからです。

「1対大勢」のコミュニケ―ション、できるようでありたい

なぜ、おばちゃんは黙っていられないのでしょうか?

きっと中高年の女性は、1対1のコミュニケーションは得意だけど、きっと「1対大勢」のコミュニケ―ションが不得手な人が多いのでしょう。
「1対大勢」のコミュニケ―ションとは、大勢の前で話すことだけでなく、一人の話を大勢で一緒に聞くことも大事なコミュニケーションのはずなのです。

私は、子どもの頃「無駄話が多い」としばしば通知表に書かれ、おしゃべりばかりしていました。
中高年になるとこういうふうに指摘してくれる通知表はないし、人から叱られにくくなるので、おしゃべりを咎められることもありません。
だからおばちゃんは改める機会がなくなってしまう。
私たちおばちゃんは、困ったことに放っておくとたぶんどんどん勝手におしゃべりばかりするようになっちゃうんです。

だけど人生100年時代の今、中高年はこれからも長い時間があります。
高齢者だってこれからはいろんな世代と関わっていくことが求められるし、その方がよりイキイキとした時間を過ごせるようになるでしょう。
そのためには、いつも「1対1」コミュニケーションではなく「1対大勢」のコミュニケーションもきちんとできるようでありたい。
これは、これからの中高年以上の女性たちに特に求められることの一つだと思います。

少なくとも、「あんなふうに年を取りたくないね」などと若者に言われないようにはしたいものです。